この関係を壊してでも伝えたいこと


私とは大違い。



凛ちゃんは歳を重ねるごとにどんどん格好良くなっていく。


私より小さかった身長もいつの間にか追い抜かされて、今はもう頭1個分はちがう。


ミルクティー色の髪が影を落とす横顔も随分と大人びて見える。


切れ長のアーモンドアイの瞳は青く光を反射して泣いているように輝く。


本人は純日本人だと言うが信用できない不思議な外見をしている。





ねぇ、凛ちゃん知ってる?


実は学校に凛ちゃんのファンがたくさんいること。


1回だけ気の強そうな先輩に呼び出されたことあるんだから。


丁寧に説明したから誤解は解けたし、その後ちゃんと謝ってもらえた。


それくらい君は人の目を引くんだよ。


私だけの凛ちゃん、とは思ったことはないけど…

やっぱり、少しだけ寂しいな。

遠くに行っちゃったみたい。


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