この関係を壊してでも伝えたいこと
「わぁ、琥珀さん!お久しぶりです」
「久しぶり、10月の文化祭は行くから…今年もどっかと合同で模擬店?」
「はい、ぜひ!」
「えー、面倒だから写真展でよくね?」
先輩だって、誰かの後輩っていうのは当たり前なんだけど変なかんじ。
いつもは大人っぽい先輩たちが幼く見える。
「またね先輩!ばいばーい」
「彗月ちゃん、今度は俺と二人で出かけようね」
「あはは…ありがとうございます」
奢ってもらうわけにはいかないと渋っていた先輩には、兄貴得意のデート論を展開して納得してもらった。