この関係を壊してでも伝えたいこと
「…遊も白鳥もちーちゃんも、凛ちゃんだってアコちゃんの事を大切に思っているはずだよ」
気ままな遊がアコちゃんの話題を部室でも多く出すようになった。
伊織とばかりつるんでいた彼女がアコちゃんの側にいるようになった。
誰にでも優しい白鳥が特別可愛がっているのはアコちゃんだ。
笑顔を崩さない彼が珍しく様々な表情を見せる相手の一人はこの子だ。
ちーちゃんは厳しい。
誰に対しても厳しいけど、一番はアコちゃんに対して。
それはアコちゃんの能力を認め、ゆくゆくは生徒会長を継いで欲しいから。
凛ちゃんは、優しい顔をするようになった。
きっと年下の彼女が可愛いのだろう。
嬉しそうに話す姿は見ていて少し妬ける。
私はそんな顔見たことないから。
アコちゃんは自分で気がついていないだけでちゃんと周りに愛されている。