ときのいたずら
その声に後ろから
「プッ……」
「ククッ」
「……………………ブハッ」

など様々な笑い声が聞こえる
どうやらグリグリしている人の他に複数名いるようだ


そんなにいるなら助けてくれてもいいじゃないかなどと思いながらも私の叫び声に反応して弱まったグリグリを自力で抜け出した。



「おのれ何やつ?!」
(このセリフ一度は言いたかったんだよなぁ。生きてれば使うこともあるもんだなぁ)


そう言い振り返るとそこには魔王のような顔の昨日の人……織田信長がいた。その後には複数名の姿も確認できる
(さっき笑ったのはこいつらか……)



っと、忘れてた

「いきなり何するんですか……織田さん」


「「「(織田……さん?!)」」」

周りにいるやつらは目を見開いて驚いていたが何も言わずに信長様の返事を待った



信長様は静かに口を開く


「…おい。お礼は直接いうものだろう?」


(確かに一理あると思ったので私は素直に謝ることにした)


「それは……すみませんでした。急ぎの用を思い出したのでこれにて失礼します!ありがとうございました!」

と、言いながら信長様とは反対の方向にダッシュしようと足を1歩踏み込んだ!


……ところを怪我をしていない左腕を掴まれ向いている方とは反対側に引っ張られる

……ポスッ

急に背中が暖かくなったので主体原因さんに話しかけた


「……なんですか?」


「行かせんぞ?」
ニヤリと笑った顔はイケメンで、私でも顔を真っ赤に染めるほどだった


「そ、んな事より離してください。私は用事が……」


ドキドキする胸を必死で落ち着かせ私は平然を装って会話を再開した




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