ときのいたずら
見つめる影がつぶやく


「もういい斬れ」

その声に男達は返事する


「「「はっ!」」」


すると腰からぶら下げていた刀を抜き男に構える

縛られている男は覚悟を決めたようにそっと目を瞑る

男達が男を斬ろうとして振り上げた刃を見た瞬間私はふすまを勢いよく開けて男の前に立つ

そんな姿にそこにいた誰もが目を見開いて驚いた

「な、何をしている?」

「そこをどけ、女」

「……邪魔」
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