ときのいたずら
「なんだ、そんなことならお安い御用だ。」

そう言われついて歩くことにした

一刻二刻とすぎるとだんだんと男の歩くスピードが遅くなってきた。


よく見るとものすごい汗をかき息が上がっている


「ちょ!大丈夫なの?少し休憩しよ!」


「やめろ!こんぐらい大丈夫だ!女に心配されてたまるかよ!」


その女なんかにの言葉に私は……キレて、ついつい喧嘩口調になってしまう


「あぁ?!強がってんじゃねーよ!昨日斬られたところがいたいんだろ?私にも責任があるから心配させろ!」

「……わかった。」
強くいうと案外素直に聞いてくれた

案外いい子なのかもしれない


座って休憩していると肩に重みを感じたので見てみると男がいつの間にか寝ていた。

「すーすー」

よく見ると整った顔の持ち主

まつげ長いな〜とか思っていると


途端に痛そうに顔を歪め呼吸も荒くなってくる

そういえば昨日背中斬られてたなと思い出して近くの沢までいき水を汲む


寝ている男に近づき水を飲ませる


ほんとは傷を癒したいんだけどあいにく何も持ってないや

心の中で謝っていると男が目を覚まし少し掠れた甘えた声、潤んだ瞳で

「ひざまくら」と注文するんだから断れるはずもなく


今はなうで絶賛枕営業(←意味は違う)中
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