ときのいたずら
それから歩くこと半刻


「着いたぞ」


目の前にはたくさんの木と盛り上がった土の上にハンカチが被せてある猫の墓があった



「よかった、遅れてごめんね。ちょっと忙しくて、こんなものでごめんね」


そういうと私は近くに咲いていた黄色いたんぽぽを墓に供えた


男も横で膝をつけながら言った


「悪かったな、戦の腹いせにおめぇの命斬ってしまって。ほんとに悪かった」


男が本当に謝ってくれてると信じれたので男に言った


「ありがとね、ここまで連れてきてくれて。もういいよ、藤孝も帰るところがあるんでしょ?私のわがままに付き合ってくれてありがとね!」
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