ときのいたずら
「いや、俺の方こそ悪かった。……って言っても真帆は行くとこあんのか?さっき織田のところ飛び出してきたじゃねぇーか」


「あー……」

(まさか「未来から来ちゃった⌒☆」とか言ってもわかるわけないし、第一説明面倒いんだよなぁ)


「あー、家ね。あるから早く藤孝は帰りなさい」

そう言って背中を押す


「ちょ、え?真帆!」

そうゆうと急に怒り出した藤孝

大きな声にびっくりした

「わっなに?急に怒らないでよ。どうしたの?」


「嘘でしょ」

「え?」

藤孝の真剣な瞳が私の瞳を透かすように貫く


「真帆って嘘が下手なんだね。俺でもわかるよそんな嘘、どうして頼ってくれないの?ひとりなら俺が支えるからさ!だから俺と来いよ!」


心が暖かくなるのがわかる。出会いはひどく、学校の人たちと同じだと思っていた。だけどとても優しく真っ直ぐな瞳を持っていた。


「ありがとう」

やっと言えた一言


それに男の方も

「おう」

と笑った
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