ときのいたずら
次の日

目をつぶっていてもわかるくらいに周りが明るくなり、朝だと悟る


ゆっくりと思いまぶたを開けると覚えのある天井があった


昨日のことを思い返しながらしばらくの間ぼーっとしていると


「真帆様、失礼いたします」


「おはようございます、明智さん」


「おはようございます包帯をとってもよろしいでしょうか?」


「包帯をとるのは構いませんけど、見るからに私より年上なので敬語と様づけはやめてください」


すると明智さんはそばに来て包帯を取りながら行った

「それは…では真帆さんと。喋り方は私にとってこれが普通なのでこちらの方が喋りやすいのですが」


「わかりました。わがままをゆって申し訳ありません」


すると明智は微笑みながら言った
「いえ、いいんですよ。朝食の準備が整いました、行きましょう」


そう言ってさりげなく傷の治った手をそっと掴み立ち上がらせてくれた
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