ときのいたずら
「おいおい三成、物騒なこと言うなよ」


「早くしないとご飯が冷えてしまいますよ?」

三成という人が私を見ながら言った

なので私は「すみません」と言いながら藤孝の隣に座った


「何をしている、貴様は俺の隣だ」


信長様が顎で自分の隣を示しながら言った

「「え?!」」


その言葉に驚いたのは私だけではなかった


秀吉と呼ばれた人は言った


「信長様!このような素性もわからぬ小娘を隣に置くなどあぶのうございます!」


すると信長様は秀吉さんに言った

「俺はこの女が気に入った。だから隣に置く、誰であろうと異論は認めない。わかったな?秀吉」


すると秀吉さんは「ぐっ…」と黙った


「私も隣は藤孝がいいです!」


その一言にそれぞれ色々な反応を見せる

藤孝は「もー、かわい〜な〜」とか言いながらニヤニヤしてるし


秀吉さんは「信長様の誘いを断る女がいたかなんて、ゆるさん」とか言いながら私が拒否ったから嬉しいのか微妙な顔になってるし


明智さんとずっとそばで黙っていた男は「(お腹すいた…)」みたいな顔してご飯見てるし


信長様に至っては「やはり貴様は面白いな」ガハハと笑いながらむっちゃ笑顔になってるし……かわいい

すると空腹に耐えられなかったのか明智さんが言った


「さやさん、今日のところは御屋形様のお隣で」


今まで助けてもらったのもあって明智さんには素直に従える


「…わかりました」
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