dream
私の
黒を基調とした彼の部屋。20畳程の部屋にぽつんとあるソファで美香は体操座りのまま緊張していた。
今日は彼の誕生日で、今から彼の友達とお祝いする予定なのだ。
あっという間に時間が過ぎ、待ち合わせる。体に力が入りながらも合流出来た。
『始めまして。』
「はじめまして。あなたが噂の美香ちゃんね。よろしく。」
ボディラインが強調されるヒョウ柄のタンクトッップに短パン。ショートヘアがとても似合う美人な人。その後ろにもカジュアルでお洒落な男性が数人いる。
「誕生日おめでとう。さっ、早く行くよ。」
彼女はそう言うや否や、彼の腕を組み引っ張っていく。
「玲奈。悪いけどこいつ(彼女)がいるから。」
彼は腕をそっと外す。彼女は残念そうな顔を彼に見せて、美香の方を嫌そうにじっと見ていた。
『(私…何か見られている?)』
私は不思議に思いながらも気にしなかった。
彼行きつけのレストランに行き、楽しい時間を過ごす。
『ちょっとお手洗い行ってくるね。』
バッグを置いたまま、席を立った。
トイレにて
『はー。なんだか緊張が止まらない。まだプレゼントを渡せてないし…。どのタイミングにしよう。』
一呼吸置いて、席に戻ろうとテーブルに向かった。そのとき、
「ねぇねぇ、これってもしかしてー…。由貴へのプレゼントじゃないの?」
私のバッグの中からラッピングされたプレゼントを勝手に取り出し皆に見せびらかす彼女。立ち止まっていた私は急いで玲奈からプレゼントを奪う。
「何よ。そんなにムキにならなくてもいいじゃない。どうせ今日渡すつもりだったんでしょ。」
嫌味ったらしく言い放つと笑いながらこちらを見ている。
悲しさのあまり溢れそうになる涙を堪え、バッグを持ち、すぐに店を出た。その瞬間、溜まった涙が溢れ、拭う事もなく、家路を急いだ。家に着くとすぐ、服を脱ぎ捨てキングサイズのベッドに潜り込む。
泣きながら時間を過ごしていると…
「美香…ごめんね。」
かぶっていた布団の上からそっと彼が抱きしめる。
私は少しだけ顔を覗かせる。彼の顔を見た瞬間、少し気持ちが落ち着く。
『私こそ、ごめんなさい。せっかくのお祝いを台無しにして…』
「美香は悪くないよ。あいつが悪いんだから。」
そういうと彼は私の額にキスする。
「そうだ。プレゼントありがとう。嬉しかったよ。」
『ほんと?』
「うん。でも、俺は…美香の方がいいかな。」
彼もベッドに潜り込み互いに見つめ合いながら、そっと目を閉じ彼の深いキスに溺れていく。
『んんっ……』
「仕切り直そうか。」
可愛くいやらしくそう言う彼に胸の高鳴りが止まらなかった。
私の/終
今日は彼の誕生日で、今から彼の友達とお祝いする予定なのだ。
あっという間に時間が過ぎ、待ち合わせる。体に力が入りながらも合流出来た。
『始めまして。』
「はじめまして。あなたが噂の美香ちゃんね。よろしく。」
ボディラインが強調されるヒョウ柄のタンクトッップに短パン。ショートヘアがとても似合う美人な人。その後ろにもカジュアルでお洒落な男性が数人いる。
「誕生日おめでとう。さっ、早く行くよ。」
彼女はそう言うや否や、彼の腕を組み引っ張っていく。
「玲奈。悪いけどこいつ(彼女)がいるから。」
彼は腕をそっと外す。彼女は残念そうな顔を彼に見せて、美香の方を嫌そうにじっと見ていた。
『(私…何か見られている?)』
私は不思議に思いながらも気にしなかった。
彼行きつけのレストランに行き、楽しい時間を過ごす。
『ちょっとお手洗い行ってくるね。』
バッグを置いたまま、席を立った。
トイレにて
『はー。なんだか緊張が止まらない。まだプレゼントを渡せてないし…。どのタイミングにしよう。』
一呼吸置いて、席に戻ろうとテーブルに向かった。そのとき、
「ねぇねぇ、これってもしかしてー…。由貴へのプレゼントじゃないの?」
私のバッグの中からラッピングされたプレゼントを勝手に取り出し皆に見せびらかす彼女。立ち止まっていた私は急いで玲奈からプレゼントを奪う。
「何よ。そんなにムキにならなくてもいいじゃない。どうせ今日渡すつもりだったんでしょ。」
嫌味ったらしく言い放つと笑いながらこちらを見ている。
悲しさのあまり溢れそうになる涙を堪え、バッグを持ち、すぐに店を出た。その瞬間、溜まった涙が溢れ、拭う事もなく、家路を急いだ。家に着くとすぐ、服を脱ぎ捨てキングサイズのベッドに潜り込む。
泣きながら時間を過ごしていると…
「美香…ごめんね。」
かぶっていた布団の上からそっと彼が抱きしめる。
私は少しだけ顔を覗かせる。彼の顔を見た瞬間、少し気持ちが落ち着く。
『私こそ、ごめんなさい。せっかくのお祝いを台無しにして…』
「美香は悪くないよ。あいつが悪いんだから。」
そういうと彼は私の額にキスする。
「そうだ。プレゼントありがとう。嬉しかったよ。」
『ほんと?』
「うん。でも、俺は…美香の方がいいかな。」
彼もベッドに潜り込み互いに見つめ合いながら、そっと目を閉じ彼の深いキスに溺れていく。
『んんっ……』
「仕切り直そうか。」
可愛くいやらしくそう言う彼に胸の高鳴りが止まらなかった。
私の/終