らぶ☆シュート
彼女を作らない、って言っても、1度も作らなかったわけじゃない。
人並み程度の人数と付き合ってきたし、
それなりのことも経験済みだ。
だけど、誰と付き合っても思うことは同じだった。
―――『つまらない』
(こんなんだったら、デートなんてしねーでシュートの練習してーよ‥)
きっとそれが態度に出ていたのだろう。
別れるのは速かった。
高校でもそんなんじゃめんどくせーな‥
―――――――――
「おい、妄想に浸ってんな。
式、始まるぞ。」
智司の言葉で、オレは妄想の世界から脱出した。
『お、おう‥わりぃ』
そこでオレはハッとした。
『ってゆーか妄想じゃねーし!』
(いまさらかよ‥)
心の中で呟いた智司のツッコミは悠斗に聞こえるはずもなく、式が始まった。
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