らぶ☆シュート

　
｢あっ！柚留お兄ちゃん♪｣
　
　
振り返ると、走ったのか、息を切らした兄がこっちへ向かってくるのが見えた。
　
　
『柚希っ！お前、新入生代表挨拶だろ？
　
もっと早く来ないとダメじゃないか。』
　
　
うﾞぅ‥だって‥
　
｢ごめんね？寝坊しちゃって‥
　
柚留お兄ちゃん‥怒ってる？｣
　
　
怒られたかと思った柚希は、目に涙を溜めながら、柚留を見上げる。
　
　
『〜〜っ//怒って‥ないよ、全然。』
　
　
｢本当！？良かった♪｣
　
　
そう言って、フニャっと笑った柚希に、柚留は――
　
　
『かかか可愛すぎる〜っ//
　
カメラはどこだ！？今の笑顔は永久保存版だっ！』
　
　
―――完全にやられていた。
　
　
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