らぶ☆シュート

 
 
あれ‥‥?この人、どこかで‥‥
 
 
『おい、立たねーのかよ。』
 
「えっ、あ、すいませんっ――――痛っ!」
 
手を借りて立ち上がったが、膝に鋭い痛みを感じて、また地面に座り込んでしまった。
 
 
すると、フワッと私の身体が浮いた。
 
ビックリしてこの状態を確認する。
 
 
私は、お姫さま抱っこ――ではなく、肩に担がれていた。
 
片手で、米俵みたいに‥‥
 
 
最初は抵抗したけど、膝が痛かったので、結局おとなしく、されるがままになっていた。
 
 
――――ガラッ
 
『着いたぞ。』
 
そう言われて、私はイスに座らされた。
 
周りを見わたすと、ここが保健室だということが分かった。
 
 
改めて、助けてくれた人を見てみる。
 
絶対どこかで見たことあるんだけどな‥
 
同じクラスの男子?――いや、ちがう‥‥
 
柚留お兄ちゃんの友達?――いや‥これもちがう‥
 
じゃあ、サッカー部の人?――んー‥先輩たちの中には‥‥Σあっ!!
 
.
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