らぶ☆シュート
柚希ちゃんから本郷の聞いたあと、
オレは軽く放心状態だった。
だって‥
「ほほほ本郷に抱きついた〜!?」
『うん、そだよー♪』
柚希ちゃん、何抱きついてんだよ!
そして本郷!何抱きつかれてんだよ!!
「何で抱きついたの!?」
『あんた、何回同じ質問繰り返す気よ。
蕁麻疹が本当か確かめたかった、ってさっきから柚希が言ってるでしょ。』
坂下が呆れたように言う。
「そうだけどさ〜‥」
納得いかない!オレだって柚希ちゃんに抱きついてほしいのに!
『部活のときに謝らなくちゃ‥』
謝りなんかに行ったら、また2人きりになっちまうかもしんねーよ!
2人きりは絶対に阻止!!
よし!オレも着いていくぞ!
「柚希ちゃん、オレも‥『ねぇ悠斗くんっ』
な、何だ?オレの心の声を読んでさっさと断る気なのか!?
『私と一緒に‥来てくれる‥?』
「‥‥へっ?」
『やっぱり、ダメかなぁ‥?』
柚希ちゃんの言葉の意味をやっと理解する。
もちろん返事は決まっている。
「喜んでっ!!」
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