モテ女が恋に落ちるとき
当たり前の日々
「おい!あれって…?!」
「やばい!可愛すぎだろ!」
「あの子は一体……?」

桜が舞い散る季節。いわゆる春。ベタベタした男子どもの声が嫌でも耳に入る。

「新入生、入場」

そう、ただ今、桜ヶ丘高校の入学式の最中。

在校生の視線の先は、100の確率で私、泉 夢夏に向けられている。
ウザったらしいったらありゃしない。
まぁ、毎回の恒例行事なんだよね。
昔から入学式は、とても目立つ。
いや、普段からか…。

とか思いながら、やっとのやっと入学式が終わり、男子どもの視線からは解放された。

ここは屋上。立ち入り禁止のため本来は、誰も使わない。(私は例外)
誰からも視線を感じる事なくゆったり過ごせるこの空間。中学校からずっと休み時間はとにかく屋上に通った。
屋上は、私にとって憩いの場。そして、屋上からは、青い空が見れるってゆう嬉しさ。

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