熱帯魚とリグレット
それから私は2冊目の雑誌の仕事を終え、2人のモデル__リナとメイと合流した。

2人とも仲のいい友達で、モデルとしては先輩だ。


この座談会の内容が雑誌に載るらしい。


だけど私はずっと時計ばかり気にしていた。



…ああ、もう5時だ。


終われ、早く終われ。

終わってしまえ、終わってしまえ。


そんなことを念じながら、モデルさんと雑談する。

時々パシャパシャとシャッターが下りるから、顔には笑顔を張り付けた。


「好きなひととどんなデートしたい?」


なんて話題になっていた。


「あたしは水族館いきたいなあ!」

「制服デートって憧れるわよね」


私以外の2人が楽しそうに話す。


「ねえ、スウは? 好きなひととどんなデートしたい?」


「好きなひとと……」


リナに尋ねられて私は考え込むポーズをした。


あったかいきみの笑顔が脳裏に浮かぶ。






「___会いたい」


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