熱帯魚とリグレット
「え?」
2人は目をまん丸にした。
それでようやく自分が何を言ったのか分かった。
「あ、えっと、デートってなったら、好きなひとに会いたいってすごく強く思うんだと思うの。
だから会えるんだったら、2人だったら、どこにいても幸せなんだろうなって」
にっこり笑えば、2人は納得したように頷いた。
「そうだね、会えるだけで幸せかも!」
「その前にステキな人を見つけないとね」
あははと3人で笑いあうと、「休憩入りまーす」とスタッフの声が聞こえた。
ふう、と深呼吸しているとリナとメイが「スウ」と私を呼んだ。
「もう、スウってばどうしたの?」
「そうそう、ぼうっとしちゃってさ」
「あー、ごめん」
私は笑いながら謝った。
「休憩終わったらちゃんとするから」
すると2人は顔を見合わせて肩を落とした。