くちづけ~年上店長の甘い誘惑~
私、この人とどこかで会ったことがあるのかしら?

いや、違う。

そんなことは絶対にありえない。

こんなかっこいい人、1度会ったことがあるなら覚えているはずだもん。

パチパチとあちこちから歓迎する拍手があがったので、私もそれに倣うように手をたたいた。

「自己紹介も無事に終わったので、朝礼はここまでにします。

皆さん、それぞれの持ち場へ行ってください」

「はーい」

朝礼が無事に終わって自分の持ち場へと行こうとしたその瞬間、藤岡さんと目があった。

彼は私と目があった瞬間、驚いたと言うように眼鏡越しの目を大きく見開いた。

えっ、何?

そのことに対して私は首を傾げた後、自分の持ち場へと足を向かわせた。
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