くちづけ～年上店長の甘い誘惑～

「お先に失礼しまーす」

「はい、お疲れ様です」

仕事が終わったので店を後にした。

「今日はめんどくさいからコンビニ弁当でいいか」

１人暮らしだから自炊をすることもあると言えばあるけれど、基本は外食かコンビニ弁当で済ませている。

一緒に食べてくれる人が誰もいないって言うのは本当に寂しいな。

途中で立ち寄ったコンビニで親子丼弁当とペットボトルのお茶、それから今日１日頑張った自分へのご褒美としてデザートにプリンを購入した。

それらを持って住んでいるマンションに帰ったら、
「桃葉」

その声に視線を向けると、１人の男が私を見ていた。

「――和明…」

彼の姿を見た瞬間、私は呟いた。