くちづけ~年上店長の甘い誘惑~
Chapter3
次の日から、私は和明につきまとわれるようになった。

彼からの電話やメールが1時間ごとにスマートフォンに送られてきた。

『頼むから許してくれ』

『もう別れるなんて言わないからヨリを戻してくれ』

メールの内容はこればかり、電話に出たら悪かったからとかもうしないからと言われた。

電話帳から彼のアドレスを消して着信拒否にして、メールアドレスを変更した。

電話やメールが繋がらないとわかったとたん、彼は私の前に現れた。

「浮気はもうしないから!」

「頼むから、俺とヨリを戻してくれ!」

「婚約までした仲じゃないか!」

出勤前や帰りに現れて、彼は何度も私に許して欲しいと言った。

そのたびに私は無視したり、時には怒鳴ったりして逃げていたけれど、彼があきらめることはなかった。
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