夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「…俺のあげた指輪。
大切にしてくれて、ありがとう。
アカリが奥さんで俺は幸せだよ。」
アカリを慰めたいのに…。
俺の言葉に、彼女はまた泣き出してしまう。
俺はアカリの左手を取ると、薬指にそっと唇を寄せた。
「……俺はいるから。
俺の気持ちは、
絶対に失くなったりしないから…。信じて?」
口付けた手に頰を擦り寄せて見つめると、
彼女は涙を止めようとしながら必死に頷く。
「…アカリ。」
名前を呼びながら頰や額にキスして見つめると、ようやく微笑ったアカリが俺の首に腕を回して抱き付いてきた。
「///…ヴァロン、好き…。
……っ…大好きッ……///。」
頰と頰が触れて、
すりすりと甘える様にアカリに抱き付かれて…。
こんな状況なのに、
俺の理性は今にも飛びそうになる。