夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
黒髪に、黒い瞳に…眼鏡。
白いシャツ、黒いベスト、黒い蝶ネクタイ、黒いズボン、腰からの長い黒いサロンの制服を見事に着こなした…長身の男性。
私には、分かる。
彼がどんなに姿を変えていても、
瞳が、心が、身体が…全てが惹きつけられる。
ヴァロンッ…///。
心の中で名前を呼んだ瞬間。
私の視線に気付いた彼が、資料から顔を上げて目を合わせて…フッと微笑った。
「///っ……。」
私がときめくと同時に、周りにいるみんなも「キャーキャーッ///!」と騒ぎ出す。
こっちを見て微笑んだヴァロン。
みんな絶対に自分に微笑んでくれたと思ってるんだよね。
やっぱり、ヴァロンはモテるんだなぁ…。
…と、言うか。何でここに…?
これも夢の配達人の依頼、なの…?
少し複雑に思いつつも…。
今日1日一緒に働けるんだと思うと私は嬉しくて堪らなかった。