夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
今日の私の担当は調理。
厨房でパンを焼いたり注文が入ったサンドイッチを作る仕事。
ヴァロンは表の接客だから、
残念だけど一緒に働いていても遠い…。
厨房のガラス戸からパンが並べられた店内を見ると…。
すごいお客さんの数!
絶対にイベントのせいだけじゃなくて、
表でヴァロンが呼び込みやお客さんにオススメの声掛けしてるからだ。
///……私も、表の仕事がよかったな。
普段は接客より調理の仕事の方が好き。
でも、今日は…
ヴァロンがいるなら同じ担当がよかった。
少ししゅん、としながらパンの生地をこねていると…。
私が調理している側のガラス戸がコンコン!と叩かれた。
その音に反応して顔を上げると…。
「!っ……///。」
ガラス戸の向こうに、
いつの間にか近くに来ていたヴァロンの姿。