夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

「絶対に本性隠してるよ。
良い人のフリして、性格悪いんだろうな〜。」

「っ……そんな事ありませんッ…!!」

我慢の限界を越えた私の声が、
厨房に大きく響き渡った。


「何もっ…。
何も知らないくせに…っ。
彼を悪く言わないで下さいッ…!!」

私は驚いた表情のユウさんに詰め寄って、
反論の言葉を叫ぶ。


「っ……綺麗、なのは……。
見た目だけじゃ…ないもんッ……!」

たくさん傷付いて。
それでも他人に優しくて…。
いつも、自分の事より相手を気遣うヴァロン。

彼を輝かせてるのは、美しい心。
……それなのに。


「何も知らないのにっ…。
勝手に決めつけないで下さいっ…!!」

感情が高ぶって、
思わず私の瞳から涙が溢れてしまった。
そんな私を見て、
気付いた様にハッとするユウさん。
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