夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「っ……。
あいつが…。アカリの彼氏、なのか……?」
「!っ……ぁ…。」
勘付いたユウさんの問い掛けに、
私は震えながら口を押さえた。
……っ…どうし、よう…。
い、言っちゃ…た……ッ。
……わ、私の…バカッ……っ。
ユウさんの顔が見れなくて俯く私。
黙り込んでいると…。
「ちょっと、ちょっと!
二人とも何を言い合ってるの…!」
騒ぎを聞き付けて、
いつの間にか店長や他の従業員のみんなが集まってきていた。
「何々?どうしたの?」
「それがね、アカリさんの彼氏がギルさんみたいで…。」
「!…うそっ。ギルさん彼女いたの〜。」
やり取りを見ていた子達の話を聞いて、
辺りがザワザワとしている。
収まりがつかなくなって、
どうしよう、っと困惑していると…。
「僕に彼女なんていませんよ?」
厨房の入り口から、
そうみんなに言うヴァロンの声が聞こえた。