夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
忙しいままあっという間に夕方になって、私は仕事を上がる時間になった。
私服に着替えて更衣室から出ると、
休憩室に居た女の子達にバッと取り囲まれる。
「アカリさん。
なんでギルさんとの事、黙ってたんですか?」
「っ……。」
少し気まずくて、私は俯いた。
ヴァロンが言ってくれた言葉は嬉しかった。
…けど、
みんな彼を気に入っていたから…。
結婚してるなんて分かって、面白くないよね。
私が思わず発した言葉のせいでバレてしまった関係。
ヴァロンも残りの仕事がやり辛いのではないかと、不安が過る。
……でも。
やっぱり、彼はすごいと実感する。
「も〜!アカリさん!
そうならそうと早く言って下さいよ〜!」
「あんな素敵な人が旦那様なんて羨ましすぎる〜!!」
「いいな〜!
ギルさんのお友達とか紹介して下さいよ〜!」
「えっ?えぇ…っ?」
みんなの言葉に、私は驚いた。