夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
和気藹々とした雰囲気。
嫉妬や妬みもない、穏やかな場。
みんな、私とヴァロンの関係を素直に受け入れてくれている。
「正直、ギルさんに奥さんがいるのは残念ですけど…。
あそこまで堂々と素直に紹介されたら、気持ちいいですよね〜。」
「そうそう。
逆に羨ましいなぁ〜って思っちゃいますよ!」
みんなに笑顔でそう言われて、私は照れた様に微笑んだ。
……ヴァロンの、魅力。
決して人に不快感を与えない嫌味のない対応。
彼は守ってくれた。
私の気持ちも、働く場所も…。
きっとこれからも私が気持ち良く働けるように、今日ヴァロンはここに来てくれたんだと…分かった。
私は、なんて幸せ者なんだろう。
ヴァロンを喜ばせたくて始めた仕事。
素敵な妻になる為に頑張ろうとしたのに…。
いつも幸せを貰うのは私の方。
私には勿体無い、素敵な旦那様。
……
………。