夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
俺は自分の前に回されているアカリの左手を取ると、隠し持っていた指輪を彼女の薬指にはめてやった。
「!……っ///。
う、そ…っ……指輪……ッ///。」
はめられた指輪を見つめて、
アカリは驚くと真っ赤になって瞳を潤ませた。
俺は椅子をずらして横を向くと、
彼女を引き寄せて自分の膝に座らせて抱き締める。
「…”アカリの欲しい物は何でも手に入れてくる”。
そう、約束しただろ?」
そう言うとアカリは俺と視線を合わせて、
とても可愛い笑顔を見せてくれた。
……それだけでいい、全て報われる。
この笑顔が俺の全てなんだ。
大切な大切な俺の宝物。