夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「///…黒髪に黒い瞳のヴァロン。
初めて、ヴァロンに会った時…。
猫バロンを私にくれた時と、同じ姿だったの…///。」
アカリの言葉に、ふと昔の事を思い出す。
そうだった。
任務中だったから変装していた時の姿で、俺は5歳のアカリと出逢った。
「……懐かしいな。」
フッと俺が笑うと、
アカリが照れた様に上目遣いでチラチラ見ながら呟く。
「///……私の、初恋の人。」
「!……ん?」
「///……分かったの。
私はあの日から、恋…してたの///。」
真っ赤な顔でモジモジしながら、
アカリは俺の服の裾をキュッと握った。
「///…あの時から、ずっと。
ヴァロンの事が大好きだったんだぁ…///。」
そう言う彼女の笑顔は、昔と変わらない。
俺の心を暖かくしてくれる、大好きな笑顔。