夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

「///…黒髪に黒い瞳のヴァロン。
初めて、ヴァロンに会った時…。
猫バロンを私にくれた時と、同じ姿だったの…///。」

アカリの言葉に、ふと昔の事を思い出す。

そうだった。
任務中だったから変装していた時の姿で、俺は5歳のアカリと出逢った。


「……懐かしいな。」

フッと俺が笑うと、
アカリが照れた様に上目遣いでチラチラ見ながら呟く。


「///……私の、初恋の人。」

「!……ん?」

「///……分かったの。
私はあの日から、恋…してたの///。」

真っ赤な顔でモジモジしながら、
アカリは俺の服の裾をキュッと握った。


「///…あの時から、ずっと。
ヴァロンの事が大好きだったんだぁ…///。」

そう言う彼女の笑顔は、昔と変わらない。
俺の心を暖かくしてくれる、大好きな笑顔。
< 141 / 355 >

この作品をシェア

pagetop