夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「俺達まだまだこれからだろ?
もう少し、二人きりでもいいじゃん。」
ヴァロンが私の頭に頰を擦り寄せると…。
「みゃ〜。」と猫リディアが鳴いて私の膝の上に跳び乗ると、ゴロゴロ喉を鳴らして甘えてきた。
「…ホラ。
リディアも”私もいる”ってさ。」
ヴァロンと猫リディアの温もりが嬉しくて、私は微笑んで頷く。
「…うんっ。そうだね。
あ、お代わり注いでくるよ!」
私の笑顔を見て彼も微笑むと頰に優しくキスしてくれて、自分の席に戻って再び夕飯を食べ始めた。
…そうだよね。
まだ新婚なんだもん!
もう少し、今の幸せを大事にすればいいよね。
お代わりを注いだお皿を彼の前に置くと、
美味しそうにいつもみたいにペロッと平らげてくれる。
今は、この幸せがあればいい。
ヴァロンが傍に居てくれる事。
それが私の1番の幸せだから。
そう、私は思っていた。
……
………。