夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「…ほ、本当…に?」
私は半信半疑で自分のお腹に触れた。
「はい、間違いありません。」
先生はハッキリとした口調で、笑顔で頷いてくれた。
……赤ちゃん。
ヴァロンの赤ちゃんが、お腹に…?
……。……っ///。
次第に喜びが湧き上がってくる。
まだお腹を触っても何も分からないけど、急に自分の身体が愛おしく大切に思えてきた。
嬉しくて嬉しくて、
今すぐヴァロンに伝えたい。
”俺の夢、叶えて?
アカリと子供と…。
ずっと家族で…幸せに暮らしたい。”…。
自分の事には無欲な彼が私に願ってくれた夢。
絶対に喜んでくれる。
ついさっきまでの不調や不安が少し晴れて、私は幸せいっぱいだった。
……
………。