夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
……
………。
ん、っ……。
なんだろ…?暖かい……。
身体を優しく包んでくれる温もり。
大好きな、落ち着く匂い。
「……。
ヴァ…ロン、……?」
目を開けて少し顔を上げると、
ハッとした様に私を見て微笑む大好きな人の姿。
ヴァロンだ。
ヴァロンが、帰ってきた。
「ただいま。」
「///……おかえりなさい。」
「…こんな所で寝たら風邪引くぞ?」
そう言って、
彼は私を包む様に抱き締めてくれる。
久し振りのヴァロンの抱擁。
それだけで満たされていく気持ち。
私が甘える様に背中に腕を回すと、彼は大きな手で頭を撫でてくれた。