夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「…話があるんだ。」
「……。
う、ん…。なに?」
話の先を越されてしまった。
けれど真剣なヴァロンの雰囲気に口を挟めなくて、私は尋ねる。
すると彼が、口を開いた。
「長期の任務が入った。
8月の中旬から現地に行って、暫く帰れない。」
「……。……。」
私は…。
瞬きをするのも忘れてヴァロンを見つめていた。
「予定の期間は、
俺の成果次第になるんだけど…。
多分、一年はかかると思う。
…延長も、あるかも知れない。」
彼の言葉が、冷たく感じる。
大好きなヴァロンの声なのに、聴きたくない。
「…その間、レナやレイにここに一緒に住み込んでもらうか……。
アルバート様に俺から頼むから別荘で過ごすか?
あそこならローザ殿もいるし、モニカ様の嫁ぎ先もここより近くなるから…。」
いつも私を暖めてくれる、言葉が…。
私を寂しい気持ちでいっぱいにした。