夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「っ……や、だ…ッ。」
ヴァロンの話の途中で、
私は激しく首を横に振った。
「やだッ…!
そんなのっ…絶対にやだッ……!!」
感情が抑え切れなくて、
私は彼の服を握り締めながら泣き叫んだ。
「っ……なんでっ?
なんで…っ、そんな任務引き受けたの……ッ。」
大好きなヴァロンのお仕事。
尊敬する、彼の姿。
……けど、今は喜べない。
素直に、聞き分け良く”いってらっしゃい”…。
なんて、言えない。
「断ってっ…。
お願いだからっ…断ってよッ…!」
離れたくない。
せっかく、赤ちゃんが…いるのに。
家族で仲良く、暮らせる夢…叶うのに……。
なんで、
ヴァロンと離れなくちゃいけないの?
泣きながら訴える私の肩を掴んで、
ヴァロンが真っ直ぐに見つめてくる。