夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
私はゆっくりとベッドから起き上がり、
立ち上がると閉められていたカーテンを開けた。
窓から射し込む眩しい朝陽。
とてもいい天気だ。
ヴァロンは今頃仕事、
今日も依頼人の夢を叶える為に頑張っている。
尊敬する彼の姿。
…私も”寂しい”なんて言ってちゃいけない。
ヴァロンを支える為に、
妻として何が出来るのか考えなくては…!
私は「うん!」と頷き、
ダイニングキッチンの方へ足を進める。
……すると。
「!……うそ。
これ、ヴァロンが作ったの…?」
いつも食事をしているテーブルの上に、
ワンプレートに綺麗にまとめられた朝食が用意されていた。