夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
……。
……でも、止まらない。
感情が、抑えられないっ…!
「っ……。……らい…ッ。」
「?……アカリ?」
肩に触れているヴァロンの手を振り解き、私の顔覗き込んでいた彼をキッと涙目で睨んだ。
「っ…嫌いッ……。
ヴァロンなんてっ…大っ嫌いッ……!!」
「ッ……。」
私の言葉に…。
彼は母親に怒られた子供みたいな、哀しい表情をした。
酷い事を、言った。
ヴァロンが一番傷付く言葉を、言ってしまった。
……。
でも、離れたくない。
悲しくて寂しくて仕方なかった。
初めての妊娠。
望んでいた事なのに、不安が押し寄せる。
ヴァロンが喜んでくれたら、
一緒に居てくれたらどんな事でも頑張れると思った。
……けど、彼はいない。
一人で産まなくてはいけない。
そう思ったら、私は急に怖くなってしまった。
……。
その日は別々のベッドで、眠った。