夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
【シュウの仕事部屋】

「!…ミライ、寝ちゃったんですか?」

「わり、俺がしごきすぎて疲れたのかも…。」

稽古が終わって休憩していたらいつの間にか眠ってしまったミライを、俺は父親であるシュウの仕事部屋へ連れて行きソファーに寝かせた。


「ヴァロンに久々に稽古をつけてもらえるのを昨日から楽しみにしていたんで、あまり寝ていなかったのかも知れません。」

シュウは微笑みながらミライに自分の膝掛けをかけてやると、寝顔を見つめていた。
俺も隣でじっと見つめていると…。
なんだか不思議な気持ちになる。


「……可愛いな。」

ミライの天使みたいな寝顔に思わず見入ってしまう自分がいた。

そんな俺の横顔を見て、シュウが微笑む。
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