夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

「……つまり。
このままだと、俺の白金バッチをディアスに渡す事に…なるんだな。」

今年度の俺の成績は、今現在4位。
白金バッチの二人と、
そして金バッジのディアスの下だった。
白金バッチ所有者として格下の相手より順位が下だと言う事は、決してあってはならない事。

当然、下剋上以前の問題で…。
マスターの判断で俺は降格になる。


「っ……すみません、ヴァロン。
私の仕事の選択ミスです!」

「違うよ、お前は悪くねぇ。
……俺が、希望した結果だ。」

俺に頭を下げるシュウの額を人差し指で押して、顔を上げさせる。


アカリと結婚して、
俺の仕事を選ぶ基準が変わった。

なるべく家へ帰りたい。

長期に渡る任務や難易度が高くて延長になりそうな依頼をなるべく避けてきた結果だ。
これは、俺の我が儘が引き起こした事。
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