夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

「……まだ、時間はある。
俺がこの先上位の三人よりも、
価値のある仕事をすればいいだけの話だ。
……そうだろ?ジジイ。」

俺が視線をジジイに戻すと、もう一枚紙を差し出された。
それは依頼書。
依頼書に、俺の名前が入っている。
これは指名依頼。

依頼には夢の配達人なら誰でも受けられる依頼と、この人物に頼みたいと希望される指名依頼がある。
指名依頼は普通の依頼よりも価値が高く、通常の報酬に指名料が上乗せされて、尚且つほとんどが難易度が高い仕事。
つまり、この仕事を受け成功させれば高評価になる。

今の俺にとって、引き受けるべき仕事。
…しかも、……。


「…断る選択肢、ゼロだな。」

依頼人の名前を見て、俺は苦笑いを漏らす。
その依頼人はアカリの元婚約者。
その会社からの依頼。
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