夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「……もし、断るなら…。
アカリさんを返してもらう。
依頼人はそう、条件を……。」
「ふざけんなっ…!」
ジジイの言葉を遮る様に俺は言った。
「誰にも渡さねぇ。
アカリは、俺の妻だ。…絶対に、守る。」
左手の結婚指輪を見つめて、俺は誓う。
アカリ、絶対にお前を離さない。と…。
「……。マスター。
依頼を受けます。明日詳細を聞きに行くと依頼人に連絡をお願い出来ますか?」
「……わかった。」
俺の言葉にマスターは頷いた。
「シュウ。
いつも通り、依頼先の情報頼む。
あと最終的に契約を成立させる相手側の情報も。」
俺はそう言うとソファーに座り鞄から仕事用具を取り出して、自分も下調べを始める。