夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
『おはよう。
体調は大丈夫?
少しでもいいから、食べてね。
夕飯美味しかったよ。ご馳走様。
やっぱり、アカリの手料理が1番美味い!
夕方には戻るからゆっくり休んでて。
帰って来たらもう一度ちゃんと話したい。
いつも俺の帰りを待っていてくれてありがと。』
……。
私がキッチンと冷蔵庫を覗くと、
用意していた夕飯が全部食べてあって…。
綺麗に食器も片付けられていた。
ベランダを見ると、洗濯物が干されていて…。
風になびいている。
昨夜も遅くまで仕事していただろうに、
仕事机も綺麗に片付いて全然散らかってない。
私は椅子に座って兎の林檎を食べた。
「……。っ…美味しい。」
ヴァロンが剥いてくれた林檎は、優しい味。
久し振りに食べ物が美味しく感じた。
……
………。