夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
(2)
お茶を出して、
私はマスターさんと向かい合う様に机を挟んでソファーに座った。
マスターさんが私に話。
大体の想像は、ついていた。
きっと昨夜のヴァロンの長期任務についてだ。
そう思っていた私にマスターさんが口を開く。
「…ヴァロンから聞いておるかな?
あやつが、次に行く任務の事。」
「……はい。」
やっぱり、と私は思って頷いた。
私を説得しに、来たんだよね。
夢の配達人、
白金バッジの妻ならきっと当たり前の事。
夫の仕事の邪魔をする様な女は相応しくない。
そう、言われて当然だと思った。
……けど。
「…では、あやつがその任務に行く事を決めた理由も…。ちゃんと聞いたかな?」
「?……行く事を決めた、理由?」
首を傾げる私に、マスターさんは一枚の紙を差し出して机の上に置いた。