夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
私を離さないと。
誰にも渡さないと言ってくれた事…。
自分にとって、
私がいなくなる事が終わりだと…。
永遠の別れにしない為に、
この先ずっと私と一緒に生きて行く為に相手の条件を飲んだのだと…。
「っ……ヴァロン…ッ。」
”必ず、お前を守ってみせる。”…。
長期任務に込められた私への想い。
涙を流しながら俯く私の手に、いつの間にか近くに来ていたマスターさんが添えるように自分の手を置く。
「…もっとヴァロンに甘えなさい。
今回の任務が嫌ならば、そう言っても構わん。
……その時は、ワシが何とかする。」
暖かいマスターさんの言葉と手が私を包んでくれた。