夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「本当に、ありがとうございました。」
「ヴァロンと仲良くな。
二人の子供が出来る日も楽しみにしておるよ。」
「!……っ///。」
マスターさんの言葉に私は真っ赤になって顔上げた。
ニコニコと本当に自分の孫の誕生を楽しみにいる様なマスターさんの笑顔。
///……赤ちゃん。
もうお腹にいる、って言ったら喜んでくれるんだろうな。
そう思ったけど…。
やっぱり、ヴァロンに一番に言いたい。
言葉を飲み込んで私は「はいっ。」とだけ答えると笑顔で頷いた。
……でも、
ヴァロンに酷い事を言った私。
赤ちゃんに八つ当たりした私。
そんな私に、天罰が下るんだ…。
……。
帰宅するマスターさんを見送ろうと玄関まで足を進めようとした時…。
「!?っ……。」
下腹部にズキッと痛みが走って私は思わず手で押さえながら前屈みになって顔を歪めた。