夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「!…アカリさんっ?!」
「!っ…どうしたんですかッ?」
レナとレイが駆け寄って来て、慌てて私の肩を支えてくれた。
…けど。
「っ……い、たッ…ぃ……ッ。」
…な、んで…急にっ……?
ズキズキと迫ってくる痛み。
赤ちゃんに何かあったのかも知れないという恐怖で私はすっかりパニックになってしまう。
上手く呼吸が出来なくて、私はお腹を抱える様にしながら床に両膝を着いて倒れた。
騒ぎに戻って来てくれたマスターさんが血相変えて声をかけてくれたけど、もう私の耳には聞こえなかった。
……。
きっと神様が…。
ううん、赤ちゃんが怒ってるんだ。
パパを傷付けた私。
一瞬でも産みたくないなんて思った私を…。
ヴァロン、ごめんね。
ヴァロンはいつも私を守ってくれたのに…。
私は貴方が願ってくれた夢さえ守れない。