夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
甘えていたんだと思う。
アカリの優しさに。
彼女は何時だって笑顔で居てくれた。
俺の仕事にも我が儘を言わず、
いつも美味しいご飯を作って送り出して出迎えてくれた。
俺の過去を知った時も、
今までと何も変わらず居てくれたアカリ。
何でも笑顔で包んでくれる彼女に、甘えていた。
一見、子供っぽいけど…。
結構、芯が強くてしっかりしてる。
だから、
長期任務の事も分かってくれると…。
そんな事で俺達は壊れないと自惚れていた。
アカリが今どんな状態で不安を抱えていたかなんて、気付きもしないで…。
……そう、俺は忘れていた。
どんなにしっかりしていても、
アカリはまだ18歳になったばかりの女の子。
俺の為に頑張って大人の女性になろうとしている、18歳の少女なんだ。
……
………。