夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「…条件飲む前に、
一回くらい抱いとけば良かったかな〜。
どうせ跡継ぎ作らなきゃいけないし、女なんて子供さえ産んでくれたらもう用無しだから…。
君もこんな無理な交換条件引き受けなくても、私の使用済みで良ければその後返してあげるよ。」
こんな挑発に乗る必要ない。
アカリの良さが分からない奴に何を言っても無駄だ。
……。
分かってる。
っ…でも……。
初めて腸が煮え返る位に誰かを許せないと思った。
「……いい目だね。
ゾクゾクするよ、ヴァロンのその眼差し。」
アランがペロッと舌で自分の唇を舐めながらニヤリと笑う。
俺は自分でも気付かないうちに、
奴を殺気の溢れた視線で睨みつけていた。