夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「っ……すみ、ません…。
慣れて…いなくて……。今日は、っ…もう……。」
小さな声で、シュウさんが言った。
肩が、微かに震えている。
”女性と二人で出掛けた事がないので…。”
私の頭の中に、お見合いの席でシュウさんが言っていた言葉が浮かんだ。
……そうか。
シュウさん、きっと…初めて、なんだ…///。
ビックリしたけど自分が彼の初めての相手なんだと分かって、私は正直ホッとして嬉しくなった。
「……気にしないで下さい。
今日は、式で疲れちゃいましたよね?
……。ゆっくり、休みましょう。」
「……。
はい、ありがとうございます…。」
私がシュウさんの腕を引いて微笑むと、振り向いた彼も微笑んでくれた。
その日は、シュウさんの腕枕で眠った。
優しく抱き締めてもらえて、私は幸せだった。