夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

焦らなくてもいいって、思ってた。

……でも。
その後も何度かそういう雰囲気になっても、私達が最後まで交われる事はなかった。

私自身も初めてだったから、どうシュウさんにしてあげたらいいのか分からなくて…。


……。

そんな状態が三ヶ月程続くと、
シュウさんは私に全く触れてこなくなった。
仕事で帰りも遅いし、帰ってきても別々のベッドで眠る生活。

…けど。
シュウさんはそれ以外は優しくしてくれた。
休みの日は一緒に買い物に行ってくれたり、食事に誘ってくれたり、イベント事にも付き合ってくれる。

その時のシュウさんは、微笑んでくれる。

この笑顔がなくなってしまう位なら、無理に彼の表情を曇らせる様な事はしたくなかった。
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